2026.10.13
読み聞かせ、負担になっていませんか?絵本は最初から最後まで読まなくてもいい

子どものために読んであげたいけれど…
私にも、そんな経験があります。まだ洗い物が残っている。やっとゆっくりできると思ったのに……読み聞かせは、そんな時間帯になりがちです。
親も子も、いつも調子がいいとは限りません。
ある調査では、読み聞かせに負担を感じる保護者は約6割。時間が取れない。同じ本ばかり読みたがる。途中で飽きてしまう。そんな悩みも聞かれます。
絵本は最初から最後まで読まなくてもいい
でも、私は絵本を最初から最後まで読まなくてもいいと思っています。
一つの絵を一緒に眺めて、
「このそらまめくん、ちゃんと朝、顔を洗うのね」
「このお菓子の家、どこから食べたい?」
ふと思ったことをつぶやき合う。そんな何気ない会話も、絵本の楽しみの一つです。
これは「ダイアロジック・リーディング」という、欧米でも実践されている対話型読み聞かせの方法に通じています。こうした読み聞かせには、子どもの語彙を増やし、自分の考えを言葉にする力を育てる効果が研究でも報告されています。
毎日読み聞かせをすると、本好きな子になりますか?
「毎日読み聞かせをすると、本好きな子になりますか?」よく聞かれる質問です。私は、必ずしもそうとは限らないと思っています。
なぜなら、子どもによって言葉との出会い方は違うからです。本から言葉に出会う子もいれば、会話や体験の中で言葉を育てていく子もいます。
大切なのは、読み聞かせをしたかどうかではなく、その時間が親子にとって心地よいものだったかどうか。
楽しい。
安心できる。
またやりたい。
そんな時間の中で、子どもは「もっと知りたい」という気持ちを育てていきます。
料理が好きなら料理本。
虫が好きなら図鑑。
スポーツが好きなら選手の本。
読み聞かせにこだわらなくてもいいのです。
安心できる時間の中でこそ、本当の意欲は育っていくのではないでしょうか。そしてその時間は、国語力だけではなく、自分は大切にされているという感覚も育てていきます。
親が楽しめないことをする必要はない
それでも読み聞かせが負担になるなら、少し離れてみるのもいいと思います。そして、料理でも、散歩でも、工作でも、親子で楽しめることを見つけてみませんか。
子どものためだからといって、親が楽しめないことをする必要はないと思うのです。
子どもの言葉を育む機会は、絵本の中だけにあるわけではありません。日常の中にも、たくさん隠れています。
ココの杜では、対話型読み聞かせの考え方を取り入れたさまざまな「読み聞かせ遊び」を行っています。

