2026.10.15
本好きな子は、国語力が高い?読書が嫌いな子にどう対応する?

子どもには本好きになってほしい。国語力も伸ばしてあげたい。
そんな思いから、読み聞かせを頑張っているお家の方も多いのではないでしょうか。でも、毎日となると負担に感じることもありますよね。
本好きと国語力は、必ずしも同じではありません
実は本が好きなことと、国語力が高いことは、必ずしも同じではありません。
国語力には、聞く・読む・話す・書くなど、さまざまな力があります。本を読むことは、その力を育てる大切な方法の一つなのです。
言葉を受け取ることと、自分の言葉で表現すること
読み聞かせは、語彙や理解力を育む大切な機会です。でも、自分の考えを話したり、文章にまとめたりするには、実際に表現する経験も必要です。
国語力は、本の中だけで育つものではなく、
今日あったことを話す。
料理の手順を説明する。
自分の気持ちを言葉にする。
といった何気ない日常から育つことも多いんです。
読み聞かせを頑張らなければ、と思わなくても大丈夫
だから、国語力を伸ばすために読み聞かせを頑張らなければ、と思わなくても大丈夫。
途中でおしゃべりしてもいい。
同じページを何度見てもいい。
疲れている日はお休みしてもいい。
親も楽しいと思えることが大切なのではないでしょうか。
読み聞かせは、親子で楽しめれば素敵な時間になります。でも、体を動かすことが好きな子も、おしゃべりが好きな子も、ものづくりが好きな子も。それぞれに、言葉の力を育てる入り口があります。
読み聞かせだけにこだわらず、その子のそして、お家の方の「好き」を大切にしてほしいと思います。
読書が嫌いな子、どう対応する?
「読書が嫌いな子にはどうしたらいい?」そんなご相談をよく受けます。ここからは、「本が好きになれない理由」から、解決策を考えていきましょう。
理由その① そもそも、本の面白さを知らない
本の楽しさは、読み始めてすぐに感じられるわけではありません。40〜50ページほど読んだ頃から、登場人物に親しみがわいたり、続きが気になったりして、物語の世界に引き込まれることがよくあります。
でも、そこまで読む体験がないと、「本って字がたくさんあって、めんどくさいもの」という印象のまま終わってしまうことも。
だからココの杜では、講師が物語をまるごと読んであげることがあります。すると、「この本、自分でも買いたい!」と言い出すお子さまが出てきます。
「もう絵本の年齢じゃないから…」と思わず、ぜひお家の方も楽しみながら読んであげてみてください。
最初は、
・ストーリー展開が早いもの
・本人の好きなジャンルのもの
・謎解きや冒険もの
など、「続きが気になる」ものをお子さまと話しながら選ぶのがオススメです。
お子さまは本が嫌いなのではなく、まだ「好きになれる本」に出会っていないだけかもしれません。
理由その② 「読書=文字の多い物語を読むこと」と思ってしまっていること
「読書」というと、ストーリー性のある本や、文字の多い本の方が力がつく。そんなふうに考えがちですが、決してそんなことはありません。
例えば、漫画。漫画を読むにも、
・ストーリーを先読みする力
・伏線を理解する力
・登場人物に共感する力
など、たくさんの国語の力が使われています。
好きなジャンルの図鑑を見るのも立派な読書です。最初は写真を眺めるだけでも大丈夫。「知りたい!」という気持ちがあるので、文字を読むきっかけになりやすく、文章も簡潔でわかりやすいものがたくさんあります。
攻略本・工作・料理の本も同じです。ゲーム、将棋、プラモデル、折り紙、料理…好きなことなら、少し難しい説明でも驚くほど理解できることがあります。
文字の少ないお話の本もおすすめです。児童文学は、子どもが物語の世界に入り込めるよう丁寧に作られています。学年の低い本でも、十分に豊かな学びにつながります。
読書は、小説だけではありません。大切なのは、「どんな本を読むか」よりも、「読んでみたい」と思えること。
本にまつわる幸せなエピソードを持っていれば、本と仲良くなるまでに時間はそうかかりません。本と仲良くなると、「もっと知りたい」「もっと読んでみたい」という気持ちが自然に育ちます。その積み重ねが、国語の力を少しずつ育ててくれます。
理由その③ 「最後まで読まなきゃ」「たくさん読まなきゃ」と、読書が義務になってしまうこと
だから最初から、「多く読もう」と思わなくても大丈夫。
・途中でやめてもいい
・何度も同じ本を読んでもいい
・写真や絵を眺めるだけでもいい
・親子で「ここ面白いね」と話すだけでもいい
そんな小さな「楽しかった」の積み重ねが、「本って楽しいかも。」という気持ちを育ててくれます。
そして、もう一つ大切なのは、おうちの方も本を楽しむこと。
「お母さん、この本何回も読んだよ。」
「この主人公が好きでねー。」
「この場面、おもしろいよね。」
そんな何気ない会話があるだけで、子どもは本を「勉強」ではなく、家族で楽しむものだと感じられるようになります。
本を読ませることよりも、親子で本について話す時間を大切にすること。
その時間が、「また本を開いてみよう。」という気持ちを育て、気がつけば、本は子どもの身近な存在になっていきます。

