2026.08.25
うちの子、「国語が苦手」って本当?|ドラゴンボールから見つけたI君の力

国語が苦手だと入塾してきたI君。
教科書の音読はたどたどしく、字を書くことも大嫌い。
でも、とても素直な子で、言われたことには一生懸命取り組みます。
それでもなかなか成果につながらず、本人も困っているようでした。
『ドラゴンボール』の長い物語を説明してくれた
あるとき、I君がお父さん秘蔵の『ドラゴンボール』が大好きだと聞いて話の中身を尋ねてみました。
すると驚いたことに、登場人物も多く、いくつもの出来事が絡み合うあの長い物語を、順序立てて、わかりやすく楽しそうに説明してくれたのです。
「この子、本当に国語が苦手なんだろうか?」
私は、教科書を読んだり字を書いたりするときの姿とのギャップに、考え込んでしまいました。
物語を理解する。順序立てて整理する。相手にわかるように伝える。
それは、まさに国語の力です。
「好き」を入口にして
I君には、その力がなかったわけではありません。
ただ、教科書を読んだり文章を書いたりする場面では、うまく発揮できていなかったのです。
だったら、彼の「好き」を入口にして、この力を読むことや書くことにもつなげていけないだろうか?
そう考えて、ドラゴンボールのあらすじをまとめたり、感想を言い合ったり、キャラクター図鑑を作ったり。
大好きなものを使って、読む・書く・話す経験を少しずつ広げていきました。
その積み重ねの中で、I君の国語の力は、少しずつバランスよく育っていきました。
その子の中にある力が動き出す入口
「国語が苦手」だったI君。
でも本当は、国語の力がなかったわけではありません。
私たちが見つけたのはすでにあった力が動き出す入口でした。
子どもの「好き」の中には、私たちがまだ気づいていないその子の力が隠れていることがあります。
できないところだけを見るのではなく、どんな時にその子らしい言葉が出てくるのか?何に夢中になれるのか?と探してみる。
1人ひとりをよく見ながらその子の中にある力が動き出す入口を見つけること。
ココの杜が大切にしている学びの形です。

