2026.10.03
ほめて育てるってどうなの?「ほめ方」より大切なこと

「子どもは、ほめて育てましょう」
「ほめすぎるのは、よくない」
いろいろな意見があります。では、ほめるって、本当はどういうことなのでしょう。
自分で自分を比べてしまう
まず考えたいのは、今の子どもたちは「比べる」ことからなかなか逃れられない環境にいる、ということです。成績、スポーツ、習い事。「できる・できない」が目に見える場面がたくさんあります。
兄弟の間でもそうです。周りは比べていなくても、「お兄ちゃんの方ができる」「妹の方が上手い」と、子ども自身が比べてしまうこともあります。誰かに比べられなくても、自分で自分を比べてしまうのです。
そんな中で、「自分には、こんないいところがある」と自分で気づくのは、簡単なことではありません。まだ生活経験の少ない子どもには、自分が持っているものが「強み」であることさえわからないことがあります。
その子がまだ気づいていない強みを見つける
だからこそ、親や周りの大人にできることがあります。それは、その子がまだ気づいていない強みを見つけること。よく見ていると、意外なところにその子らしさが見えてきます。
「こんなに人の気持ちをよく見ているんだ」
「失敗しても、もう一回やってみるんだ」
「自分と違う意見もちゃんと聞けるんだ」
「こんなに好きなことには夢中になれるんだ」
「誰も気づかないようなことを覚えているんだ」
そんなふうに、こちらが本当に感心する瞬間があります。あなたのお子さまにも、思い当たることがありませんか?
本当に感心したときに出てくる言葉
そのとき自然に出てくる、「すごいね」「よく考えたね」「そんなことに気づいたんだ!」という言葉。それを「褒める」と呼ぶのであれば、私は、いくら褒めてもいいと思っています。
反対に、本当は感心していないのに褒めても、子どもは案外それを見抜きます。
「褒める」より、まず「見つける」
だから大切なのは、「どう褒めればいいか」ではなく、その子の中にある「本当にすごいところ」を見つける大人の観察眼なのだと思います。
よく見る。よく話を聞く。その子を知ろうとする。
そして、「うちの子って、どんな子?」と聞かれたとき、成績や得意・不得意ではなく、親が自分の言葉でその子を語れること。
「褒める」より、まず「見つける」。子どもがまだ知らない自分のよさを、一緒に見つけていくことが大切なのだと思います。

