2018.08.29
聞いて理解する力

私と同世代の、さくらももこさん。
一緒に年をとって行く中で、これから彼女が世の中をどう感じとって行くのか、楽しみでした。
とても、とても残念です。
心よりご冥福をお祈り致します。
さくらももこさんの作品は、教材として、本当によく使わせていただきました。
個人的には、「アミ、小さな宇宙人」が好きです。(原作ではないのですが、彼女の生きかたの原点を感じます)
「もものかんづめ」「あのころ」などの本をよく読んで聞かせ、子どもたちにプレゼントしました。
エスプリの利いた言葉と、子どもの気持ちに寄り添い、どこまでも温かさの感じられる文体は、国語を感じ、理解し、共有するには、とても素晴らしい教材でした。
よく遊んでいたのは、私が本を読んで、内容をクイズに出すゲーム。
アニマシオン的ですが、深読み問題もたくさん出題します。
〜はいつ? どこで? などの簡単な質問に始まって、
まる子のお母さんが、それがインチキだということを証明するために使った言葉は?
まる子がお金を盗んだ時の、彼女の言い訳とは?
お金を持っていない子に同情出来ない、まる子なりの理由とは?
これは、「てきや」を読んだ時の質問。
よく考えれば、テストの設問と変わらないような内容なのですが、シールなどを商品にすると、みんな燃えます。
神経衰弱で、大人が子供に勝てないように、この遊びでの子供の短期記憶保持能力には本当に舌を巻きます。
子どもはメモしなくても、これだけの言葉をインプットできるのだと、つくづく感心します。
また、書いたり、話したりするのが苦手な子でも、このゲームになると俄然実力を発揮できたりします。
私は、得意なところを伸ばして自信をつければ、それに引っ張られるように、苦手なところも伸びていくと思っていますので、そういう意味で、このゲームをとても大切にしています。
苦手だからと国語塾に入ったのに、なんと1番シールをもらっているではないか!
と嬉しそうにしている顔を見るのは、私にとってこの上ない喜びです。
一つひとつの体験の中で、少しずつ自信をつけて、生きる根っこを強くしていってほしいと思っています。
さくらももこさんの訃報は、大変ショックでしたが、まる子ちゃんはこれから多くの人の心に残っていくのでしょう。
私も、子どもたちの中にある種が芽吹くような、そんな体験が国語塾でできるよう、しっかり彼らと対峙していきたい。
改めて、そう思いました。
明日の塾で久しぶりに、さくらももこさんの作品を読もうと思っています。

公開日:2018年08月29日(水)
